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自然の一部

カーテンの端をつまんで わずかに残る蒼い空を じっと見つめていた 眼をそらすと 雲に食べられてしまいそうで 蒼い空はほんとは見なかったかもしれない そんな頼り無さで くぐもった光に浮かんでいた 今朝の話だ もごもごと布団を抜け出すと 床はひんやり 裸足の指がまるく縮まる 幾つ重ねようか  長袖の上着をベッドの上…
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森に居る

樹々は言葉をもたない だからわたしも 言葉は部屋に置いていく 枯れた葉を踏んで 枯れた枝を拾って 空と鳥と風と 樹々の間を渡っていく 樹々に語弊はない すれ違いも言い訳も わたしたちの 訪れを待って 花を咲かせたりなんかしない 葉を捨てて枝を落として また 芽吹いて 時を重ねていくことに 迷いもてらい…
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シェルター

すこし疲れたから 森のなかへ 迷い込んでしまおう 国道沿いにちょっとだけ 口を開いている 後ろからクラクションの音がしても 今は振り向かないで アスファルトの道を蹴って 降り積もった化石の葉を踏んで シダや突き出した根っこを横目で視て 傍ら 水の音が聴こえる 小石をころがしながら流れていく 倒れ込んで枯れた枝…
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アカシアの森に降る雨が (再編)

アカシヤの森に降る雨が うつくしいのを知っている ドラマに映えるシーンのように 物語の挿絵のように わたしのなかに棲んでいて 束の間 浮かび上がっては 引き出しの奥 帰っていく 枯れた松葉の積もる地面は たっぷりと水をふくんで 踏み入れると ゆっくり沈んだ 葉に溜まる粒のひとつひとつに 森は閉じ込められてい…
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アカシヤの森に 降る雨が。

アカシヤの森に降る雨が うつくしいのを 知っている それは ドラマのワンシーンみたいに 古い歌の挿絵のように わたしのなかで眠っていて 雨降りの朝 ほんのつかの間 胸に去来して また 引き出しの奥に もどっていく 足を踏み入れると 地面は 落ちた松の葉が かさなって ゆっくりと やわらかく沈んだ …
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