新しい発見

隣の部屋から聞こえてくる クイズ番組を視てるあなた テレビ相手に ファイターでおしゃべりだ 初めは似てるところばかり探していたのに いつしか 三角の眼をして  違うところばかり気になったり “寄り添う”ことから遠のいていく 組み立てるピースの順番が違っていたり 使う言葉が違っていたり 思えば 当たり前なのに …
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言い忘れたことがないように

通りすがり あなたの匂いのする部屋で あなたを真似て 椅子にすわり あなたがはさんだ栞のページをひらいてみる 顔を上げて 窓のそとを眺める そうか こんな感じ 坂の道を車が登っていく 空が近いね 工場の音がすこし聴こえてくるね… あなたがいないこの部屋は なんだか不自然 胸のなかがモヤモヤする 慌てて部屋…
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自然の一部

カーテンの端をつまんで わずかに残る蒼い空を じっと見つめていた 眼をそらすと 雲に食べられてしまいそうで 蒼い空はほんとは見なかったかもしれない そんな頼り無さで くぐもった光に浮かんでいた 今朝の話だ もごもごと布団を抜け出すと 床はひんやり 裸足の指がまるく縮まる 幾つ重ねようか  長袖の上着をベッドの上…
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心はほどけているかい?

四十年来の親友から やっとスマホにしてLINEを始めた知らせ 情報通なくせに 頑ななとこ彼女らしい ふたりの歴史… 受け入れられるものと拒むもの それぞれ違っていてもいい 話は平行線でもいい ただ 雨の日も風の日も ずっと返事をくれてありがとう いつも 私を許してくれてありがとう LINEの距離は近いな レシ…
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愛しいひとりぼっち

中央公園の ゆるやかなスロープを上がれば 寝そべった山々と街並みが見下ろせる 秋の陽とわたし 土はアイボリーにあたたかく 石ころを乗せている ああ いい日和だ すてきなひとりぼっちだ 揺れるのをわすれたブランコに (乗ってみたらいいじゃないか)と もうひとりの私がささやく ひとりぶんの板きれ 二人乗りをしたこと…

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