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秋の終わりの

指先が冷たくなった朝 ひっきりなしに聴こえている カラカラと カカカカと その折々に手を止めて 顔を上げてしばらく 見つめている ただ見届けている 公園の傍らのいつもおとなしい樹が 秋の終わりを知らせている 葉を朝焼け色に染めて  カラカラと 乾いた葉でアスファルトを叩いている 風にカカカカ…と転がって ポストの下…
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霧の朝には

陽が昇る前の うっすらと明るい山の端が好き 闇が明けていく ほおっと肩をおろす カーテンの隙間のガラス越し 信号がぼやけている フォグランプを点けて車が走っている ああ霧の朝だ 胸が逸る 窓を開ければスルスルと流れ込んで 部屋じゅうが ぼんやり なにもかも霧に融けてしまえ 手探りしたら ほんとに大切なものだけ…
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かならず日は昇るのに

舞い降りた命をあたためるひとと あたためていた命を空に返すひと 一日のうち ふたつの命のやりとりに触れる あたらしい命を護るあなたと 護り続けた命を手放すあなたと ひとは愛しくてかなしい ひとは優しくてさみしい 誰かのためにたいせつな命じゃない じぶんのためにたいせつな命だ だからどうか  誰かのた…
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おぼろげでいて たしか

ひんやり 刷りたての新聞を小脇に 足もと ガザレアが首をもたげて光を探っている 咲こうか 咲くまいか しゃがんで 「おはよう}って言うと、 腕に背中に たんたんと梅雨は降りてくる そんなに嫌いでもないよ 雲がたちこめた空でも お盆に乗せたようなこんもりお山  鈍色に映る鏡田 ジオラマ360° ガタン ゴトン …
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さよなら 

ゆうべ 花散らしの風に吹かれて アスファルト道の上 長く 長く 白さざんか 走り過ぎた痕のこし 起き抜けに すこし高い窓から ほおづえついてね  毎年のお約束だから 引きとめることもできない どこまで 行ったのかな ドローンになって 追いかけてみたいな にほんブログ村
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はざま。

寝返りをして なんだか 眼が冴えてしまった まだ 明けやらぬ闇の向こうを  ぼんやり 探していた  昨日 日陰の からっぽの植木鉢のなかに みつけた  名残の雪をおもいだした つめたく不透明に かたくなな冬が うずくまっていた たちあがって 見まわすと 湿った土の あちらこちらに 飛来したポピーの …
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