テーマ:未来

まだ知らない秋

曇天の朝に 窓を開けて風の匂いをかいだ 季節は 足早にながれていく 重なる雲に 憶えの秋を乗せてみる どれもみな 確かに在りながら 遠い彼方に 浮かんでいる ひとつとておなじ形をしていない 風は動いているのに わたし コップのなかの水のようだ たぷたぷとちいさな器のなかで 揺れて足踏みをしている …
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通り雨

見上げれば 空の光が失せていた もうすぐ ここも スコールに飲み込まれていく 図書館の本を胸に守って 濡れるだけ濡れてやった 遠い夏がよみがえる そんなに迷わなかった 降られるまま 雨に打たれてしまえ わたしなんて この本よりもちっぽけだ プール脇の道を歩きながら まっすぐに前をみていた 煙る視界のそのむこう…
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