時と在ること むかしむかしの話を聴きたがるのは おさないこども 過ぎ去った彼方を懐かしむのは 時を積んだおとな 走っているのは 現在(いま)を渡る彼と彼女 こどもとおとなの真ん中すすむ それは 右へ右へとじぶんで巻く ゼンマイ仕掛けか それとも 遠い宇宙から送られる 間違わない時計か だれも持っている時間 数字… トラックバック:0 コメント:0 2020年09月08日 続きを読むread more
降りしきる交差点にて 時計を 視ている 時計を 見上げている 降りしきる雨の交差点で 電光掲示板を 眺めている 時間は たじろいだりしない 時折 にじんでぼやけても… それぞれの時にリンクして わたしたちを はこんでゆく 時計を 視ていた 時計を 見上げていた 降りやまない雨の交差点で デジタルが刻む時を… トラックバック:0 コメント:0 2013年09月15日 続きを読むread more
ちいさな 鼓動 いちばんあたらしかった昨日までが 後ずさり 遠ざかっていくよ 本立ての8月号は もぅ 色褪せているよ 団扇も わすれものみたいに じっと 静かにしているよ サンダルも 隅っこで 所在なさそうに ぼんやりしているよ はんぶん置き去りのワタシを抱えて 取り急ぎの 今じたくを あどけなかった … トラックバック:0 コメント:1 2013年09月01日 続きを読むread more
夏の記憶 「いつになく よく眠れたよ」 って 雨音がすきなあなただから きっと 落ち着いたんでしょう それにしても 加減を忘れたように 降るから 画面のテロップに とまどうばかりで いつだって 空模様は占い 当たってみたり はずれてみたり おみくじのように なんど… トラックバック:0 コメント:0 2013年08月26日 続きを読むread more
おもいで はらりと舞いあがる あちらにも ほら こちらにも 川吹く風に あそばれる 白い片の紙ふぶき 幾々も 幾々も ヒメジョオンの蔭にしずんでは 風に見つかり 舞い上がる 風にさらわれ 巻き上がる くれよんで 書いたこともあったのに 網で 追ったものだのに 娘と 唄ったものだのに いつから みえなくなったんだろう… トラックバック:0 コメント:0 2013年06月05日 続きを読むread more
忘れたふりの できるまで いつもな、 そのとき そのとき いっしょうけんめい かんがえたんよ でもね、 足らなかったとこも いっぱい できなかったことも いっぱい もぅ わすれちゃった なんだか もぅね 想い出せないんよ。。。 “ありがとう”をたくさん “ごめんね”をたくさん 想い起こしては 言うわたし そのたんび … トラックバック:0 コメント:0 2013年06月03日 続きを読むread more
雨じたく 急ぎ足で 電車がすべっていく ロールアップされたフィルムを くるくる くるくる ほどくように 窓の外 なにもかも ながれていく 水を張った鏡田のなか 世界が くっきりと映っている 雲も 木々も 飛んでいく鳥たちも 水のスクリーンに なにもかも 映り込んでいる そこにいる私は 元気かな うまく 笑えて… トラックバック:0 コメント:0 2013年05月28日 続きを読むread more
おぼろげな月 夕暮れと呼ぶには まだ 見通しがよすぎる街の みずいろの空に 投げ上げたみたいに 「視えすぎだよ…」と つぶやいてみる そのくせに 折にふれ見上げては たしかめる 足踏みの信号の向こうに あおられている葉の向こうに はじっこ欠けているくせに やけに堂々として うすっぺらいくせに ちっとも 儚くはなくて … トラックバック:0 コメント:0 2013年05月24日 続きを読むread more