自然の一部

カーテンの端をつまんで
わずかに残る蒼い空を じっと見つめていた
眼をそらすと 雲に食べられてしまいそうで
蒼い空はほんとは見なかったかもしれない
そんな頼り無さで

くぐもった光に浮かんでいた 今朝の話だ

もごもごと布団を抜け出すと
床はひんやり 裸足の指がまるく縮まる
幾つ重ねようか 
長袖の上着をベッドの上に投げて
クローゼットの扉を開けたり閉めたり
仕度はもたもた
てのひらで温もりの宛を探す

ストールをぐるぐる巻いて 森へ出かけた
春に木から落ちて芽生えた実生は
秋にはほとんど枯れてしまう
足元の実生が愛おしく
そっと包んでポケットに入れた

帰り着けば
いつか拾った椿の実が
テーブルの上で弾け 黒い種がころがっていた
みんな生まれたいのだ
循環のなかに居て
冬を越えて森の一部に成りたいのだ

わたしもまた
冬を越えて自然の一部で居たいのだ


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