愛しいひとりぼっち

中央公園の ゆるやかなスロープを上がれば
寝そべった山々と街並みが見下ろせる
秋の陽とわたし
土はアイボリーにあたたかく 石ころを乗せている
ああ いい日和だ
すてきなひとりぼっちだ

揺れるのをわすれたブランコに
(乗ってみたらいいじゃないか)と
もうひとりの私がささやく

ひとりぶんの板きれ 二人乗りをしたこともあった
後ずさりして 地面を蹴ってみる
空は近づいて ゆらり遠ざかる
あの桜の葉につま先がとどくまで
たかく たかく 
宙を駆けて ふわり戻される
そんな繰り返しを
幾度も 幾度も 飽きること無く

順番待ちして 傍らで見つめて急かした頃……
いつしか ブランコは私を待たなくなってしまった
これからまた そっと逢いに来よう
夕焼けとわたし
イチョウは小鳥になって 旅立とうとしている
ああ いい日暮れだ
愛しいひとりぼっちだ


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