アカシアの森に降る雨が (再編)

アカシヤの森に降る雨が
うつくしいのを知っている

ドラマに映えるシーンのように
物語の挿絵のように
わたしのなかに棲んでいて
束の間 浮かび上がっては
引き出しの奥 帰っていく

枯れた松葉の積もる地面は
たっぷりと水をふくんで
踏み入れると ゆっくり沈んだ
葉に溜まる粒のひとつひとつに
森は閉じ込められていた
クリスマスにお店に並ぶ
あのガラス玉のように

なかほどで立ち止まり
幾たびも 幾たびも 
ふり返っては見惚れ 佇んでいた
置き去りの
ドラム缶に響く雨音と
やせっぽちの
ランドセルを背負った 
わたしの軽い足音と

アカシヤの森に降る雨が
うつくしいのを知っている
わたしが透明になれた
だれにもないしょの秘密基地

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