立春大吉

夕べ 
ヒイラギの枝にいわしのアタマ
恐がって 鬼は来なかった
豆は美味しくて食べきっていたから ほっとした

明けて
空は透けるように蒼く
見張るかす山の端がクッキリとしていた

新聞をとって
玄関先の落ち葉を掃いて
昨日乾ききらなかった洗濯物を干した

『立春大吉』
彼が書いた文字を玄関に掲げて
大きく息を吸い込んだ

すでに
咲き終わった花がらを摘んだ
葉の無い鉢に 
昔うちで咲いていた花の小さな芽をみつけた

神社にお参りをして
祓いの杉の枝と
あたらしいお札をいただいて、
鳥居を出て振り返ると
神殿向こう 神様のおわす山の杉木立の間に
昼間の白い月がふわっと浮かんでいた
涼やかな風が吹いて 御簾が揺れて
束の間 時間をわすれた

車窓にながれていく
苗を待つ畑の畝や
ボコボコ起こされて
空気をたくさんふくんだ田圃土を眺め
やがて訪れる 季節を描いた

周り巡っていくなかに
わたしも入っているんだな


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